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脱!刺繍屋

nekoshima.exblog.jp

大阪の刺繍加工会社の業務紹介及び今後の展望

カテゴリ:刺繍屋のお仕事( 627 )

昨日は「父の日」ということで、プレゼントを買いに行って来ました。

「いつまでも若く元気でいて欲しい」という祈りを込めて、お洒落なシャツを一枚(笑)。

刺繍屋の服の買い方は、デザインもさることながら、やはり刺繍部分に厳しいチェックを入れて品定めをします

ポイントとしては・・・

1.裏の芯地の剥離具合。
通常、刺繍する際に紙、ビニール等の芯地を生地に当てて刺繍します。これがないと縫えませんので。終わってから芯地の剥離をするのですが、これが綺麗に出来ているか?
一昔前は、芯ちが丸々残っている商品をよくみかけましたが、海外生産の商品でもそこそこ綺麗にしてあります。これが残っているとゴワゴワ・チクチクしたり、アイロン掛けの際に問題が起こったりします。

2.糸調子。
下糸と上糸の調子です。下糸が緩かったりすると、裏が真っ白になり、表にまで下糸が見え隠れしている商品があったりします。これは現在でも結構な頻度で出会います

3.綺麗に出来ているかどうか?
ろくに検品していない商品等、刺繍糸が切れていたり、柄の一部がかけてたり・・・また、柄がずれていたり・・・。

悲しいかな、国産品でもそんな商品がまだまだ出回っています。

加工する側としては、たいへんな労力を要するのですが、エンドユーザーのことを考えると、手抜きは出来ません。

やはり、それを着る人に「綺麗な刺繍だなあ」「この服買ってよかった」って思ってもらえるような物作りがしたいですね!

これは、刺繍屋の義務であり、信念です。

単価面で、海外と勝負出来ない今、そのあたりをきっちりと押さえて行かないと、日本製じゃなくなっちゃいますから・・・。

皆さんも、厳しい目でチェックしてみてください!

そして、評価してみてください!

「綺麗」「すごい」「格好イイ」・・・

「汚い」「痛い」・・・

それが、刺繍屋の未来につながります。

なんちゃって・・・。
by ykm94731 | 2005-06-20 22:14 | 刺繍屋のお仕事 | Comments(0)
最近は「季節感」という概念が無くなり、春物・秋物の区別がなくなってきました。

それ以上に、春・秋物って・・・?

春は淡い暖かい色。秋は冬をイメージするような暗い色。

そんな感じだったんですが、大阪の街を歩いていると・・・「ダーク」です。

春でも夏でも黒っぽい服着ている人が多いです。。

それに「春」「秋」という季節の短さ・・・寒い日々が終わって、暖かくなり始めるとすぐに汗ばむ季節になってしまいます。

10月半ばでも天気のいい日はTシャツ一枚で歩いている人結構いますよねえ?

11月に入ると一気に冬衣装に衣替え・・・のはずなんですが、お店に入り上着を脱いだらひまわり柄のTシャツだったり。

温暖化の影響?

それに、トレーナーっていうものを着ている人がかなり少なくなりました。

今は「夏」に着る=Tシャツではなくて、オールシーズン=Tシャツなんですよねえ。

うちの生産も夏にトレーナー、冬にTシャツって言う感じで流れてたんですが、今では年中Tシャツ。

四季の色・デザインのイメージ・・・皆無!

ほんと、最近のファッションには四季っていう概念が薄くなってきてますねえ。

夏・冬物で1年過ごせそうな・・・。四季のある日本なのに、なんか寂しいです。

ちなみに僕のイメージする春は淡い桃色(古)なんですが、今の子供に聞いてみると、「」だったり、「」だったり・・・なんかねえ?

皆さんのイメージはどうですか?
by ykm94731 | 2005-06-13 21:00 | 刺繍屋のお仕事 | Comments(1)
昨年、大手刺繍機メーカーが3mmのスパンコールを縫い付けることができる刺繍機を発表しました。

現在、市場でもスパンコールを使った衣料・服飾品を見かけますが、ほとんどが5mmのスパンコールを使ったものです。3mmになると、かなり緻密で繊細なデザインが作成可能になります。

今までの技術では出来なかったものが、技術の進歩で出来るようになったんですよね。

お客さんの需要も多いようですが、刺繍機そのものがまだ数社にしかないそうです。

うちにもありません。扱いが難しいらしいので・・・(実は先立つものが・・・)。(T_T)

片っ端から、刺繍屋に電話しても「ありません」・・・お客さんもなかなか見つからないので、刺繍機メーカーに「どこが持ってる?」と問い合わせてるみたいです。

ただ、見つけてもキャパが埋まっているそうなので、ほとんど断られているのが現状です。

過去を振り返ってみても、新しい技術・機械が登場するたびこういう感じでした。

レーザー複合機 (詳細は別の機会に)が出たときもそうでした。うちは1号機を入れたので、どこから情報が伝わるのか、結構問い合わせがありました。

新しい機械・技術を持っている時は、いろんな意味で強気の勝負が出来るのですが、ないと「出来ません」の一言をいうのがが辛いですよね。

早く流行が終わるのを待つのみです。(X_X)

と、指をくわえているわけにも行きませんので、レーザーを使ったスパンコールを超えるものを現在研究中です。後日、ご紹介したいと思います。
by ykm94731 | 2005-06-06 20:18 | 刺繍屋のお仕事 | Comments(0)
今日は工業用刺繍機のお話。

刺繍機はコンピューター制御で動いています。パソコンでデータを作り、それをミシンに読み込ませると、ミシンが勝手に縫ってくれます。家庭用の上級機でも同じようなものがありますよね!もちろん、そんな簡単なものではありませんが、基本はそうです。

また、多色機がほとんどですので、ミシンに糸を数色乗せておけば、自動的に糸を替えて多色のデザインを縫ってくれます。どうなってるの?って、なりますよね!写真を参照して下さい。

d0061489_7265146.jpg


こんな風に、ミシンの1つの顔に複数の針がついています。その針一本一本に別の色の糸を通しておけば、自動で縫って→糸を切って→色を替えて・・・多色刺繍の出来上がり。

ちなみにうちは、全て9針以上で12針、15針とあります。その針数だけ糸をのせて縫うことが出来ます。

昔は一本針でしたので、その都度糸を乗せ替えてやってました。それを思うと生産性アップしましたが、それにしても、15色になるとかなり大顔ですねえ(o_o)。

でも、まだ15色のせたことはありません(-_-#)。

デザイナーさんに「15色までつかえるんですよー」と言っても、「15色も使うデザイン思いつけへん」と言われます。

どなたか挑戦してみませんか?
by ykm94731 | 2005-06-03 18:00 | 刺繍屋のお仕事 | Comments(0)
今日は朝から雨ですねえ。外回りの営業さんはスーツが雨に濡れてたいへんですよねえ。

さて、ここ数年「ナノテクノロジー」という技術が注目を集めています。

「ナノテクノ」とは10億分の1メートルという「ナノ」レベルの原子・分子を自在に操るナノテクノロジー(超微細技術)・・・???

いろんな分野で注目を集めているのですが、繊維で言えば・・・
*通気性を保ちながら水を弾く。
*肌にやさしい上に大幅な耐久性のアップ。
*泥はねしても汚れない。着用後の黄ばみ等も落としやすい。
*洗濯耐久性の高い抗菌防臭効果。
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合繊素材だけのもと思われがちですが、綿素材でもかなり昔から研究されていて、スポーツ衣料品では一般的になってきています。

そこで問題になるのが刺繍部分。

*「カワイイキャラクター入りのポロシャツを着てゴルフに行ったんだけど、服に泥がはねて・・・洗濯したんだけど、刺繍部分の泥汚れが落ちないの・・・」
*「スキーウエア自体は撥水素材なんだけど刺繍部分から水が染み込んで来ちゃって・・・。」

お客さんから「どうにかならへんの?」と言われても、うちのような刺繍屋ではどうすることも出来ません。コロンブスの卵的発想で、だったら造っちゃえばというような簡単なものじゃありませんし。従来からあるポリエステルの糸なら多少の撥水効果は期待できますが、完全ではありませんし。

最近になって、刺繍糸メーカーさんも研究を始めたみたいです。将来的には代わって行くんでしょうね。

業界的にはいいことなんですが、こんなに技術が進むと下着のような、ある意味消耗品であるはずの衣料品までもが「一生モン」になってしまったりして・・・(-_-#)。
繊維業界の活性化のために、皆さん週に一度は服買いましょう!!
by ykm94731 | 2005-06-02 16:24 | 刺繍屋のお仕事 | Comments(0)
月がかわって6月。今日はかなり蒸し暑いです。

そろそろ暑くなってもらわないと、夏物が売れませんので困るんですが。f^_^
今年はGW後が涼しくなってしまい、夏物の売れ行きが伸び悩んでいるようです。早くもセールに走っているお店も・・・。まあ、年中SALEみたいなるお店もあるので、昔と違ってセールの時期も無茶苦茶になってますが・・・。

現在、アパレル業界では夏物の生産が終わり、秋物の生産に切り替わっていってると思います。

そうなんです。無茶苦茶暑い時期に、秋・冬物の生産をしているんです。

生地を見てるだけでも暑苦しい・・・。起毛素材やボアフリースなんて触るのも嫌になっちゃいます。

また、企画の方は早くも来年の春物がスタートしつつあります。

これもかなりの幅(4ヶ月くらい)がありまして、ジャンルでいうとスポーツ・子供が早くて、次にMEN’SそしてLADY’Sという順番でしょうか?

現在の社内では、夏物の追加と秋・冬物の生産。春物の企画・サンプル作り・・・社内にいると、いろんな素材が目に映り、季節感がゴチャゴチャになってしまいます。(-.-;)

刺繍屋の中で育った僕は、このせいで脳の切り替えが出来ないのかもしれません。(?_?)

6月の刺繍屋はこんな状況で汗をかいています。
by ykm94731 | 2005-06-01 15:52 | 刺繍屋のお仕事 | Comments(0)
はじめまして。当社、大阪市内の猫島刺繍株式会社という刺繍屋です。

刺繍屋もいろいろありまして。
一番身近なのは制服等の個人名を一枚一枚入れてくれるネーム刺繍屋さんでしょうか?

みなさんのお持ちの服の中で、刺繍の入ったものありますか?胸にワンポイントロゴとか、子供服のキャラクターのワッペン刺繍、ジーンズのポケットのド派手なエンブレムとか・・・。うちはそういうアパレル向けの大量生産刺繍工場です。

いまだによく言われるのが、「刺繍」って針つかって手でこうやって・・・日が暮れちゃいます。
うちにあるミシンは、一台に顔(頭)が10~20ついていまして、一度に10~20枚加工出来ちゃいます。そういうコンピューター制御の工業用ミシンを使うと、一日に1000枚くらい出来ちゃいます。
なかなか面白いですよ!こんな風にできるんだあって感じで。
ご興味をお持ちの方は、是非見学にいらしてください!

現在、主だった商品は海外生産に移行。国内で生産される商品は多品種・小ロットで、実際ミシンが動いている時間よりその前後の過程にほとんど費やされてしまいます。苦しい現状です。

そんな苦しい業界の中で、刺繍屋がどのように生き残り、活路を見出して行けるのか・・・!?

ただ、いまだに方向性が決まってないんですよねえ(-_-#)。
何になりたいのか?どうしたいのか?到達点が見えないんですよねえ(?_?)。

その辺りの私個人の心境を、時代のトレンドを追いながら、情報を織り交ぜて書き綴って行きたいと思います。
by ykm94731 | 2005-05-31 10:54 | 刺繍屋のお仕事 | Comments(0)