環縫いとは?
通常の縫製用ミシン・刺繍機は家庭用のミシンと基本的には同じで本縫いミシンといいます。
簡単に言うと、上からたらした糸を針に通して、ボビンに巻いた下糸と絡めて縫って行きます。
それに対して環縫いというミシン。
これは、ミシンの針が編物で使うようなかぎ針になっていまして、下から糸を引っ張り上げて縫っていきます。
糸は本縫いとは違い一本だけ!
このミシンには、多頭の自動刺繍機と、単頭のハンドル刺繍機があります。
そのミシンで加工できるのがサガラ刺繍とチェーン刺繍。
不思議なんですが、針の方向を180度変えることで(もちろん自動)2種類の縫い方が出来ます。
サガラ刺繍:よくスタジャンなんかについてるモコモコっとしたパイル調の刺繍。
チェーン刺繍:ネックレスのチェーンのような輪を連ねた刺繍。
この写真で言うと、内側がサガラ刺繍、外周がチェーン刺繍になります。
普通の刺繍と比べると、若干曖昧な縫い方になりますので綺麗に仕上げるのが非常に難しいです。(言い訳)
また、ボリューム感を出すために用いる手法なので、針・糸共に太いものを使用するので、どんな素材でもというわけにはいきません。
でも、この高級感と柔らかく暖かいボリューム感は他の手法では出せません。
うちにあるのは自動刺繍機なんですが、技術面では従来のハンドル刺繍にはかないません。
難しいものは一枚ずつ加工してくれる熟練の職人さんにお願いすることも多いです。
しかし、こんな刺繍をどうやって考え出したのでしょう?
今度調査してみます!
しかし、今は夏なので、モコモコっとした形状を見ているだけで暑苦しいです(-_-;)。
by ykm94731 | 2005-07-20 22:39 | 環縫い(サガラ・チェーン) | Comments(0)