大阪の刺繍加工会社の業務紹介及び今後の展望


by Nekoshima
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<   2018年 01月 ( 13 )   > この月の画像一覧

毎年恒例の?サンプル地獄(苦笑)・・・ようやく山頂辺り?
しかし、なかなか麓が見えず・・・先日も書きましたが、今年はやりごたえのある依頼が多く、
想像以上に手こずっております。
でも、この苦労がいつか報われるんですよね?信じてますよ!!!(笑)

さて、今日は他所からデータ付きのお仕事が来ましたので、そのデータを見て感じたことを・・・。
アパレルさんの定番刺繍とか、データが付いて来るお仕事も結構あります。
付いてきたデータが、僕が作ったものだった!ってことも結構あります。(笑)

話がそれましたが、刺繍の下縫いに関してです。
今日のデータは、全く入っていませんでした・・・ある意味凄い!
枠に入れて、布帛の生地に加工するなら、こんなデータでも何とかなるのかも知れませんが、
カットソー相手だと、これではダメダメです。
まずは、サテン・ステッチの一般的な下縫いです。
d0061489_18533035.jpg
(水色:サテン・ステッチ  紺色:下縫い)
まず、なぜ下縫いが必要なのか?いろいろな意味があるかと思いますが、
主には「芯地と生地を固定するため」
高速道路の橋桁のような感じ?
これがしっかりとしていないと、せっかくの刺繍がグダグダになっちゃいます。
なので、振り幅に合わせた適正な下縫いが必要です。
1mm以下なら1本程度。2mm以上なら、その振り幅をKEEPするために、両側に必要だと思います。
d0061489_18533367.jpg
この下縫いが支えとなって、芯と生地を密着固定し、サテン・ステッチの縮みを抑制してくれます。
これが無いと、芯を外した際に、2mmの振り幅で作ったはずが、生地の裏側に回り込んでしまい、
「痩せたんじゃない?」ってなことになるかも知れません?(笑)
逆に、細い振り幅に何本も詰め込むと、外に下縫いがはみ出すといったことも起こります。
今回の記事の内容が絶対ではありませんが、
様々な素材、デザイン、糸、機械、その条件に適した対応が出来て、
自分の思い通りに仕上げるということが重要です。
偉そうにスンマセン。(苦笑)

by ykm94731 | 2018-01-30 19:21 | 刺繍屋のお仕事 | Comments(0)
年が明けて、あっという間に1月も終わりですね?
相変わらず、バタバタの毎日ですが、でも、例年と違うのは、結構凝った刺繍のご依頼が多いこと!
レーザー、サガラ・・・特に、いろんなところから、フワリ刺繍のご依頼が・・・
「そろそろ何かやってみるか?」という流れなのかな?・・・身体は休まらない毎日ですが、
精神的には◯です。(笑)
さて、今日はかなりDEEPなお話を。
いわゆるサテン・ステッチです。どう作るのかは皆さんのお好みで!僕はいつものパラレル入力。
d0061489_13204247.png

2種類作ってみましたが、糸の向きが違うだけで、縫った際に差は出ないと思います。
では、次のはどうでしょう?
d0061489_13221819.png
平行四辺形ですが、皆さんのソフトではどうなりましたか?
d0061489_13230070.png
糸の向きが違いますが、向かって左 or 右?どっち?
同じようなものに思えますが、この場合は、仕上がりがかなり変わって来ます。

d0061489_13252635.jpg
青の部分に注目してみてください!左右で角度というか、長さというか・・・違いますよね?
刺繍は、糸を長く使ったほうが綺麗に仕上がるのです。
密度も変わって見えますよね?
d0061489_13350788.jpg
なので、向かって右側が正解!
うちのソフトでは、必ず向かって右になりますが、
ソフトによっては、作り方によって、出来上がりに違いが出るようです。
d0061489_13283944.jpg
パラレル入力の際に、青の①→②→③→④と赤の①→②→③→④
この順番によって、出来上がりが変わることがあります。
どうでも良いようなことですが、ソフトの特性をしっかりと理解・把握しておくことはとても重要です。
作業的には同じようなことなのに、それだけで差が出てしまうのは勿体無いですよね?
d0061489_13432680.jpg
これが正解ですよ!
覚えておいてくださいね!

by ykm94731 | 2018-01-28 13:47 | 刺繍屋のお仕事 | Comments(2)

行って帰ってくる

さて、今日は一定の太さの文字のパンチングです。
約1mmの振り幅の細い文字。
d0061489_19253823.png
ランニング・ステッチを作るように、簡単に作ってみました。
で、拡大してみると・・・
d0061489_19253800.png
下縫いがあったり、無かったり。
下縫いというのは意外と重要で、仕上がりにかなり影響が出ます。
特に、細い文字や小さな文字の場合、入れ過ぎると外にはみ出したり、
入れないと文字が貧弱に見えたり。
勿論、ソフト任せで入れる事も出来ますが、2本入るところもあれば、1本だけになったり。
このばらつきのせいで、文字のバランスが崩れたり。
思うようにならないことってありますよね?
こういう場合は、面倒ですが、下縫い用にランニング・ステッチを追加してやります。
このサテン・ステッチのデータは、向かって左から右へと進むデータになっていますが、
下縫いが入っていない部分を確認して、入っていない部分に、
右から左へと、ランニング・ステッチを追加してやります。
d0061489_19253896.png
こうすることで、全ての部分に、1本だけの下縫いが入ったデータとなります。
この統一感が大事!
動きは下の動画で確認してみてくださいね!

ちょっとしたことですが、こういう工夫をしないと上手くいかないことって結構あります。
そして、これが刺繍の基本、「行って帰ってくる」です。
覚えておいてくださいね!(笑)
では、また。



by ykm94731 | 2018-01-25 19:48 | 刺繍屋のお仕事 | Comments(0)

刺繍も書くんですよ!

さあ、先日の続きです!(笑)
刺繍は生地によって、伸び縮みが生じますので、重ねて作らないと、隙間が空いてしまうことがあります。
d0061489_19350853.jpg
わかりやすく、色分けしてみました。
「N」の文字が終わって、それに重なるように「e」を被せます。
文字の大きさにもよりますが、バランス的にこれくらいの重なりが必要です。
そして、「k」の縦棒部分から、クルッと時計回りに・・・その際も、少し重ねます。
上図のように、被さる部分と糸方向が同じようになっていると(青◯部分)、「重ねてます!」という風にはならず、
少し馴染むような自然な重なり方になります。
逆に「k」の足元のはねる部分は、下になる部分に逆らう感じの糸方向で被せます。
「上から書いてるよ!」って感じ。
筆記体に関しては、書き順を意識して作っていけば、自然な文字の見え方・流れになると思います。
では、また。

by ykm94731 | 2018-01-23 19:45 | 刺繍屋のお仕事 | Comments(0)

今日は猫島の「N」

今日は気分転換に?フォントのパンチングを・・・。
うちでは個人名の刺繍を入れることはほとんどありませんが、スポーツ系のお仕事が多いので、
文字のパンチングは、ほぼ毎日のように・・・。
既成のフォントデータを使用されている方も多いとは思いますが、お店の屋号やこだわりのデザイン文字、
ブランドネーム等、
そういう依頼が来た場合、「フォントデータが無いので出来ません!」という訳にはいきませんよね?
で、今日のお題。
文字の中でも一番簡単だと思われる、筆記体です。
d0061489_11022094.png
うちの屋号というか、本名です。
よく、「猫島刺繍さんの猫島って、屋号だと思ってました」って言われます。(笑)
で、どこから作るの?ってなるかと思いますが、自分の手で書くイメージを頭の中で思い描いて下さい!
その順番でOKです。一般的な筆記体の書き方です!
下のLINKをクリックしてみてください!


筆記体の場合は、向かって左から右へ、一筆書きに近いので、糸を切る必要がありません。(点を除いて)
そして、いわゆるこの入力方法「パラレル」が出来ない!って方も多いでしょう。
なので、輪郭を取って、後で角度ラインを入力するやり方でもOKです。
「その角度が悩ましい」・・・そのお話はまた別の機会に。
今日は、パラレル入力での「N」の文字の作り方です。
「N」の足元の折り返し部分をどうしたらいいかわからないというお話を聞きますので、こういう感じにします。
書き順通りでしょう?
勿論、2つのブロック(セグメント)に分けて作ってもOKです。
以上、今日はここまで。

by ykm94731 | 2018-01-21 11:23 | 刺繍屋のお仕事 | Comments(0)
いやあ、忙しい毎日。
2・3月はアパレルさんの展示会シーズンですので、来客も多く、未だに正月ボケしている身にはキツイです。
「Blogも書かなきゃ!」って思ってるんですが、仕事が終わったら飲みのお誘いもあってねえ?(苦笑)
ということで、過去ネタを・・・タタミステッチの続きです。


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by ykm94731 | 2018-01-18 19:44 | 刺繍屋のお仕事 | Comments(0)

縦・横どっち?

先日の続き!
タタミの糸方向に関して・・・例題です。
d0061489_17444413.png
こういうデザインの場合、縦 or 横どっち?
私が思う正解は「縦」
d0061489_17444452.png
(本来なら下縫いが入るんですが、分かり易いように省略してます。)
向かって左からスタートして、下から上→上から下・・・と埋めていき、右端で終了。
では、横にすると、
d0061489_07381876.png
向かって左の三角形の上からスタートして下へ。
途中で、右側の三角形のてっぺんまで移動(水色のライン)して、また上から下へ。
無駄ですよね?
どの位置からスタートしても、同じようなことになります。
d0061489_17444415.png
また、ソフトの設定にもよるかと思いますが、2重に重なる部分が出来ると思います。(紫色のライン)
不必要に思えますが、この重なりが無いと、条件によっては隙間があいてしまうことがあります。
それを防ぐために、ソフトが重なるような処理をしてくれるんですが、重ねた分、膨らんだり、
タタミ目がおかしくなったり。
今回のようなケースですと、無駄に針数が増えるばかりでなく、仕上がりにも影響してきます。
そうならないよう、デザインに対して、どの糸方向が適切なのか?
じっくり考えてからパンチング作業を始めた方が、早くて綺麗な仕上がりになります。
以上です。
次回は、もう少しマニアックに・・・。(笑)

by ykm94731 | 2018-01-16 18:14 | 刺繍屋のお仕事 | Comments(0)
今日は久々にパンチング(刺繍データの作成)Tipsを。
矩形のタタミ埋めです。
簡単そうに見えて、いろいろ難しい部分があるんですが、それはまた別の機会に。
とりあえず・・・簡単ですよね!
d0061489_16400156.png
左のように、4つの角を指定して、糸方向を指示してやれば、右のように自動的に刺繍で埋めるデータの完成です。
糸方向は、縦でも横でもお好みで!
で、縦・横組み合わせて、正方形を作って縫ってみました。
d0061489_15534856.jpg
向かって左が縦方向で、右が横です。(歪んで見えるのは僕の写真の腕のせいです。(爆))
刺繍って、糸方向を変えたり、見る角度によって、色が違って見えたり、表情が変わりますよね?
1色の糸だけでも、埋め方や角度を変えるだけで、見え方が全然違ってきます。
それを意識してデータ作成すれば、1色でも陰影の表現が出来ます。
わかりやすいところで、ラルフローレンの馬の刺繍とか?(WEBから画像拝借)
d0061489_17212107.jpg
で、今日お伝えしたいのは、意味もなく角度を付けるのは何のメリットも無いということ!(笑)
ミシンは、原点から、X軸・Y軸の数値変化の指示で動いています。勿論、斜めにも動きますが、
横方向・縦方向のベルトが合って、それぞれ動きの組み合わせで枠が動いているわけです。
もう、お分かりかと思いますが、意味もなく斜めに動かすのは、無駄なことなのです。
刺繍する生地だって、縦目だったり、横目だったり方向があります。(無いものもあるけど)
そこへ糸を刺していくわけですから、まっすぐ縦・横の方が綺麗に収まりますよね?
何の意味もなく、適当に糸方向を斜めにするのは、ミシンに負荷をかけるだけでなく、仕上がりにも影響してきます。
こだわりが無ければ、縦or横にしましょうね!
次回は、このタタミの糸方向に関して、もう少し突っ込んだお話をさせていただきます。
ありがとうございました。

by ykm94731 | 2018-01-13 19:39 | 刺繍屋のお仕事 | Comments(0)

支えてくれます!

先日の芯のお話の続きになりますが、
芯と呼ばれるだけあって、ただ単に生地を載せるためだけのものではありません。
刺繍をする生地というのは、ニットであっても、織物であっても、基本的には糸(繊維)の集合体です。
フェルトやデニムのように目が詰まって見えても、必ず空間があります。
分かり易いところではセーターのようなニットをイメージしてください。
穴だらけですよね?(笑)
その生地に刺繍して行くと、ニットの糸に引っ掛かる場合もあれば、穴に落ちてしまう場合もあります。
そうなると、データ上は真っ直ぐなラインも、ガタガタになってしまうかもしれません。
いや、必ずそうなりますよね?
で、それを防ぐために芯が必要になってきます。
d0061489_15414688.jpg
向かって左の、芯がある場合は、芯(水色)が生地の補強をしてくれるため、
刺繍の伸び縮みを抑えてくれます。
右のように、芯がない場合ですと、データ上はベージュの長方形になるはずが、
刺繍糸のテンションや、糸の密度に負けてしまい、想像とは違う仕上がりになってしまいます。
先に上げたフェルトやデニムのような目が詰まった生地でも、分かり難いだけで、
こういう伸び縮みは起こっています。
刺繍データを作る際に、伸び縮みを意識して作ることも勿論ですが、
まずはこういう簡単に出来ることから・・・。
刺繍を綺麗に仕上げたいなら、材料と手間は惜しまないことです。

by ykm94731 | 2018-01-11 19:41 | 刺繍屋のお仕事 | Comments(0)

これも重要!!!

今日は刺繍の芯地のお話です。
縫製ミシンや横振りの場合は、生地を手で支えながら動かしますよね?
自動刺繍機は、その手の部分が自動になりますので、生地を枠に入れたり、枠に張った不織布の上に載せたりして加工します。
で、布帛生地(織物)やフェルトなんかは、枠に張れば固定されるので、芯地の必要はありませんが、
カットーソー生地(Tシャツの天竺とか)の場合、伸びたり縮んだりするので、
単に生地を枠に張っただけでは固定できません。
そこで芯地の登場です。
d0061489_19350837.jpg
通常、紙のような不織布を使います。
これが生地を固定し、芯の役割を果たして、刺繍の中に残り、刺繍の伸び縮みを抑えてくれます。
生地と一緒に、刺繍糸に包み込まれるようなイメージです。
ただ、カットーソーの場合は、それだけでは生地を固定出来ません。
紙の上にただ単に生地を載せても、生地が動いちゃいますよね?
そこで仮接着用のスプレーボンドの登場です。
d0061489_19292913.jpg
不織布にスプレーして、その粘着力で、生地を固定します。
うちの場合、原反枠に不織布をクリップで固定し、その上にスプレーボンドをかる~く噴射!(笑)
そこに生地を載せて、ぴし~っと張ります。
そうすることで、綺麗に刺繍が出来ます。
「そんなことしたら、針に糊が付いて、針穴が塞がっちゃうじゃないの?糸がネバネバになるんじゃないの?」
そう思われる方も多いようですが、アップリケ刺繍の仮接着に使うボンドですので、適量であれば問題ありません。
Tシャツに刺繍入れるとしわしわになっちゃって・・・そこでお困りの方は是非!
ちなみに、うちは2種類の芯地を使ってます。
一つは、裂けやすい(あとで除去し易い)いわゆるハイボン等のボン芯と言われるもの。
もう一つは、粘りがあり、糊付きの良い、和紙のようなツルッとした触感のもの。
ボン芯を下に敷いて、その上に糊付き和紙。その上に生地を載せます。
勿論、そのデザインや加工方に応じて、1枚だけにしたり、3枚に増やしたり工夫はしますし、熱で剥離出来るビニールも使います。
とりあえず、一例として・・・。
さあ、針、芯と来て、次の重要なファクターは???いや、次回も芯地かな???(苦笑)

by ykm94731 | 2018-01-09 19:38 | 刺繍屋のお仕事 | Comments(0)