大阪の刺繍加工会社の業務紹介及び今後の展望


by Nekoshima
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悲しきかな「バーゲン」

梅雨なのに雨が降りませんねえ?

まあ、それは置いといて、先週末から一気に暑くなりました。

その割りには夏物商戦は苦戦中とか?

なんでも、皆さんバーゲンをお待ちだそうで・・・。

昔は、余りそうor余ったからってバーゲンで在庫一掃やったのに・・・「バーゲンまで待ってから・・・」ってあなた!?

ちなみに、大手アパレルさんでは、わざわざセール用に商品を作り込んだりしてます。

セール用って言っても、いわゆる手抜きの安物ではなく、ちゃんとしたものを作ってます。

生地もプロパーの物、刺繍やプリントもいつも通り・・・でも、安い!!

ここで、泣いているのは私達製造業者です・・・赤字覚悟の出血大サービス強要されてます。

いつも仕事出したってるんやから、たまにはいいやろ?

「いっつも値切ってくるじゃないですか!」

今までと違い、アパレルさんはバーゲンでも儲けてます

しかしながら、かくいう私もお客さんのバーゲンには顔を出しますが、やはりあの価格ダウンは魅力的ですよね!

プロパーなら手が出ない商品でも「買えるやん」って感じで・・・。

会場へ行くとデザイナーさんが売り子をしてたりして・・・「私のデザインした商品なんです」なんて悲しげな目で見つめられると、ついつい見栄を張ってしまい、「あれも、これも」って・・・

これって結局、自分の首をしめてるんでしょうね?

ただ、びっくりするのが、刺繍加工賃を割ってるような商品を発見した時・・・「ここまで値下げせんと売れへん商品をつくってしまったんかあ・・・」罪悪感・・・いい人に買ってもらってな!合掌!!
# by ykm94731 | 2005-06-28 23:08 | 戯言(たわごと) | Comments(0)

刺繍屋の嘆き その2

原油の高騰が続いております。

これがなかなかたいへんです!

ミシンの燃料としては使いませんが、繊維って結構石油系製品が多いんです。

ナイロン・ポリエステル・ポリウレタン・・・。

刺繍屋は、身生地本体を手配することはありませんが、糸やアップリケ刺繍で石油系製品を使います。

よく使うのが合製皮革です。本皮ほどではありませんが、扱う材料としては結構高価なものです。

ただでさえ高いのに、石油の高騰によりさらに値上がりしております。

従来からの定番的な商品でも使っているのですが、合皮の値が上がろうが単価を上げて貰える訳ではなく、身を削り、ただ泣き寝入りするしかありません。(T_T)

また、複雑な形状に切り抜いて使うので、捨ててしまう部分も結構多く、勿体無いお化けが出そうです。

屑を集めて再生する方法なんてのがあればいいのですが・・・。


やはり、中国が石油を使い過ぎ!!(笑)

いや、笑い事ではありません!

その対策の1つとして、中国では「電力休み」というのがあります。

現在の電力事情では、まだまだ需要に供給が追いつかないので、会社ごとに交代で休業し、節電したりしています。

それでも、すでに猛暑をむかえている我が青島工場では停電もしばしば・・・。

そういえば、中国での開業式の祝宴中にも停電しました・・・ロウソクを立てての祝宴に、「初っ端からこんなんで大丈夫かこの会社・・・?」と不安になりましたが・・・。

そんな状態なのに、どんどん増える中国進出企業・・・。

工場建てる前に、どっかに埋まってる石油掘りに行った方がええんちゃうかなあ?f^_^;
# by ykm94731 | 2005-06-27 23:15 | 戯言(たわごと) | Comments(1)

刺繍屋の嘆き その1

さて、昨日の続きです・・・。

日本で販売されている、刺繍データ作成ソフトは国産・海外製あわせても数種類しかありません。

10数年前は、機能面でそれぞれかなりの差がありましたが、現在はほぼ同じレベルのソフトになりました。

現在、ほとんどがWINDOWS用のソフトなんですが、他の有名ソフトと較べて格段にユーザーが少ない特殊なソフトであるため、ユーザーの意見・要望がフィードバックされることがなく、バグの塊と言っても過言ではない代物です。

かなり良くなってきていますが、まだまだ・・・「フリーズ」と戦う毎日です。

そんな危なっかしいソフトであるにも拘わらず、価格は??(゚Q。)??・・・凄かったです。

15年前・・・BMWの750iクラス
10年前・・・セルシオクラス
05年前・・・SUBARUレガシークラス
現在・・・マツダDEMIOクラス

ハードが安くなったことと、やはり価格競争でしょうか?

今ではすっかり「刺繍屋に1台」です。

ただ、このデータを作る作業=パンチングは刺繍屋の心臓部でもあります。

変換の下手糞なワープロソフトでも、時間がかかるだけで、出来上がった文章の良し悪しは書き手の手腕で決まります。

ソフトの出来が悪かろうが、基本はそれを使ってつくる人間の技術・感性です。

同じデザインでも、作る人によって全く別の表情を持ってしまいます。

ソフトが普及して誰でも簡単に作れるようになったおかげで、とんでもない刺繍を見る機会も増えました。

ああ、嘆かわしや・・・(T_T)。
# by ykm94731 | 2005-06-23 23:04 | 刺繍屋のお仕事 | Comments(0)

刺繍屋の苦しみ その2

パンチング」聞きなれない言葉ですよね?

刺繍業界では、刺繍データもしくはデータを作成することをこう呼びます。

何故か?

現在の刺繍機はコンピューター制御になっていまして、主にフロッピーディスクを媒体としていますが、10数年前までは穴の開いた情報テープが使われていました。

テープに開いた穴を読み取りながら、XY座標でX軸方向へ○mmY軸方向へXXmm移動しそこで針が降りて、1針縫う・・・の繰り返しです。

現在のようにPCが普及していませんでしたので、データ作成もたいへんなものだったそうです。

絶対座標を持った電子板にデザインを貼り付けて、先ほどのように座標を追いながらボタンを押す→電子板に繋がれた穴あけマシンがでテープに穴を開ける・・・。

そうして、1つのデザインデータの完成!

この「穴を開ける」という工程から「パンチング」と呼ばれています。

当時はモニターもありませんから、実際にミシンで縫ってみないとどんな仕上がりになるのかわかりません。

仕上がりが悪いからといって修正するにも、テープに穴を開けているわけですからたいへんです。

穴を塞いだり、テープを継ぎ足したり・・・想像を絶する苦労です.

たいへんな時代だったんですよね!

現在のデータ作成は専用のソフトで行っています。

「座標を追う」というところは一緒ですが、1針1針指示してやる必要は無く、デザインのアウトラインを指示してやれば自動的に針落ちを計算して埋めてくれます。

以前なら、作成に一週間程必要だったデザインも、数時間あれば出来てしまいます。

モニター上でシュミレーションなんてことも出来ますので、仕上がりはある程度確認できますし、また、PCデータなので修正や拡大・縮小なんてことも簡単に出来ます。

お客さんもその辺りをよくご存知なので、昔のようにいろんな言い訳が通用しないので、ある意味辛いです。(T_T)

「そんなに簡単に出来るんだ!知らなかった・・・」というお客さん!忘れてください!!
# by ykm94731 | 2005-06-22 23:08 | 刺繍屋のお仕事 | Comments(0)

刺繍屋のロット

製造業では「ロット」という言葉を使いますよね!

一つのカテゴリー・アイテムの生産量なのですが・・・。

今、国内の繊維業界では、「小ロット対応可能」ということをうたっている会社がたくさんあります。

現在の国内での主な生産は、多品種・小ロットになってきています。

商品によってまちまちなのですが、最近の刺繍業に関して言えば、500という数量が平均的なものではないでしょうか?

悲しいかな、1000という単位を見なくなって久しいです。

バブルの頃は10万なんて商品も結構あったんですが、現在の衣料品に関して言えば、そこまでのロットは考えられないですね。

500着あれば、「結構数量があるね!」
300着・・・「まあまあ」
100着・・・「まあ、無いよりは・・・」
10着・・・「経費で飛んじゃうなあ」

逆に、不景気のあおりで縮小傾向にある現在の日本の工場では、数千着なんてオーダーが来ると、「えらいこちゃ!」になってしまいます。

最近では数十枚なんて仕事がざらにあります。

この小ロットをこなしていかないと、日本ではやっていけません。(T_T)

考えようによっては、希少価値の高い商品をつくっていることになります。

世界で数枚しかないTシャツと聞くと、買いたくなる方は結構多いんじゃないでしょうか?

これからは、そういう路線で行かないと駄目かもしれませんねえ?

ちなみに、うちは中国に合弁工場があるのですが、バブル期の中国はすごいですよ!

1ロット50万着なんて仕事がゴロゴロしてます。(-_-#)

そんなに造って、どこで売られているんでしょうか?

○○市の制服とかだったりして?
# by ykm94731 | 2005-06-21 21:20 | 刺繍屋のお仕事 | Comments(0)