大阪の刺繍加工会社の業務紹介及び今後の展望


by Nekoshima
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文字って難しい。

今日は、皆さんがよく使われるフォントのデータ。そして、そのパンチングのお話。
文字の刺繍というと、PC内蔵のフォントをそのまま変換したり、
ソフト購入時に既成フォントデータもセットで買われて使っておられる方も多いと思います。
しかし、この文字の刺繍というのは、簡単なように見えて、意外と奥が深いんです。
刺繍には伸び縮みがありますから、それを想定したデータ作りが必要になってきます。

で、まずはソフトにセットになっていた既成データはどうなっているのか?確認してみました。
d0061489_18243451.png
ふ~ん。刺繍用に作られたデータなので、刺繍の特性を意識して作られているのかと思っていたら・・・。
いや、うちのデータだけかもしれませんが?
さて、じゃあ、本題へ・・・
d0061489_17585740.jpg
イラストレーターで作ってみた文字データです。
これをこのまま変換して縫ってみると、
d0061489_17585527.jpg
糸の張力によってサテン・ステッチの振り方向は縮み、その逆方向に伸びます。
なので、N・Kは縦に伸びて、E・Oとは高さが揃いません。
E に関して言えば、縦棒が伸びるのと、真ん中の横棒の縮む力によって、こんな感じになってしまいます。
O・A なんかの、中抜きがある文字の場合は、中心へ縮もうとしますので、
中の抜き部分が小さくなってしまい、小さな文字だと埋まってしまったりということが起こります。
まあ、縫う素材によって、違いは出てきますので、それに合わせた微妙な調整は必要ですが、
基本的には以下のような感じに作ります。
d0061489_17585185.jpg
データ上は、上下は不揃いですし、Eは口を開けたみたいにしています。
これは、刺繍上がりの伸び縮みを考慮したデータだからです。
うちはカットソー相手のお仕事が多いのでこんな感じにしますが、
布帛の生地相手となると、伸び縮みが少ないので、データそのままになっちゃうこともあるので、
ご注意ください!
E が、口を開けたままとか・・・。(笑)
まあ、いずれにしても、素材に合わせたさじ加減が必要です。
上手く行かない時、思い出してくださいね!


# by ykm94731 | 2018-02-03 18:29 | 刺繍屋のお仕事 | Comments(2)
毎年恒例の?サンプル地獄(苦笑)・・・ようやく山頂辺り?
しかし、なかなか麓が見えず・・・先日も書きましたが、今年はやりごたえのある依頼が多く、
想像以上に手こずっております。
でも、この苦労がいつか報われるんですよね?信じてますよ!!!(笑)

さて、今日は他所からデータ付きのお仕事が来ましたので、そのデータを見て感じたことを・・・。
アパレルさんの定番刺繍とか、データが付いて来るお仕事も結構あります。
付いてきたデータが、僕が作ったものだった!ってことも結構あります。(笑)

話がそれましたが、刺繍の下縫いに関してです。
今日のデータは、全く入っていませんでした・・・ある意味凄い!
枠に入れて、布帛の生地に加工するなら、こんなデータでも何とかなるのかも知れませんが、
カットソー相手だと、これではダメダメです。
まずは、サテン・ステッチの一般的な下縫いです。
d0061489_18533035.jpg
(水色:サテン・ステッチ  紺色:下縫い)
まず、なぜ下縫いが必要なのか?いろいろな意味があるかと思いますが、
主には「芯地と生地を固定するため」
高速道路の橋桁のような感じ?
これがしっかりとしていないと、せっかくの刺繍がグダグダになっちゃいます。
なので、振り幅に合わせた適正な下縫いが必要です。
1mm以下なら1本程度。2mm以上なら、その振り幅をKEEPするために、両側に必要だと思います。
d0061489_18533367.jpg
この下縫いが支えとなって、芯と生地を密着固定し、サテン・ステッチの縮みを抑制してくれます。
これが無いと、芯を外した際に、2mmの振り幅で作ったはずが、生地の裏側に回り込んでしまい、
「痩せたんじゃない?」ってなことになるかも知れません?(笑)
逆に、細い振り幅に何本も詰め込むと、外に下縫いがはみ出すといったことも起こります。
今回の記事の内容が絶対ではありませんが、
様々な素材、デザイン、糸、機械、その条件に適した対応が出来て、
自分の思い通りに仕上げるということが重要です。
偉そうにスンマセン。(苦笑)

# by ykm94731 | 2018-01-30 19:21 | 刺繍屋のお仕事 | Comments(0)
年が明けて、あっという間に1月も終わりですね?
相変わらず、バタバタの毎日ですが、でも、例年と違うのは、結構凝った刺繍のご依頼が多いこと!
レーザー、サガラ・・・特に、いろんなところから、フワリ刺繍のご依頼が・・・
「そろそろ何かやってみるか?」という流れなのかな?・・・身体は休まらない毎日ですが、
精神的には◯です。(笑)
さて、今日はかなりDEEPなお話を。
いわゆるサテン・ステッチです。どう作るのかは皆さんのお好みで!僕はいつものパラレル入力。
d0061489_13204247.png

2種類作ってみましたが、糸の向きが違うだけで、縫った際に差は出ないと思います。
では、次のはどうでしょう?
d0061489_13221819.png
平行四辺形ですが、皆さんのソフトではどうなりましたか?
d0061489_13230070.png
糸の向きが違いますが、向かって左 or 右?どっち?
同じようなものに思えますが、この場合は、仕上がりがかなり変わって来ます。

d0061489_13252635.jpg
青の部分に注目してみてください!左右で角度というか、長さというか・・・違いますよね?
刺繍は、糸を長く使ったほうが綺麗に仕上がるのです。
密度も変わって見えますよね?
d0061489_13350788.jpg
なので、向かって右側が正解!
うちのソフトでは、必ず向かって右になりますが、
ソフトによっては、作り方によって、出来上がりに違いが出るようです。
d0061489_13283944.jpg
パラレル入力の際に、青の①→②→③→④と赤の①→②→③→④
この順番によって、出来上がりが変わることがあります。
どうでも良いようなことですが、ソフトの特性をしっかりと理解・把握しておくことはとても重要です。
作業的には同じようなことなのに、それだけで差が出てしまうのは勿体無いですよね?
d0061489_13432680.jpg
これが正解ですよ!
覚えておいてくださいね!

# by ykm94731 | 2018-01-28 13:47 | 刺繍屋のお仕事 | Comments(2)

行って帰ってくる

さて、今日は一定の太さの文字のパンチングです。
約1mmの振り幅の細い文字。
d0061489_19253823.png
ランニング・ステッチを作るように、簡単に作ってみました。
で、拡大してみると・・・
d0061489_19253800.png
下縫いがあったり、無かったり。
下縫いというのは意外と重要で、仕上がりにかなり影響が出ます。
特に、細い文字や小さな文字の場合、入れ過ぎると外にはみ出したり、
入れないと文字が貧弱に見えたり。
勿論、ソフト任せで入れる事も出来ますが、2本入るところもあれば、1本だけになったり。
このばらつきのせいで、文字のバランスが崩れたり。
思うようにならないことってありますよね?
こういう場合は、面倒ですが、下縫い用にランニング・ステッチを追加してやります。
このサテン・ステッチのデータは、向かって左から右へと進むデータになっていますが、
下縫いが入っていない部分を確認して、入っていない部分に、
右から左へと、ランニング・ステッチを追加してやります。
d0061489_19253896.png
こうすることで、全ての部分に、1本だけの下縫いが入ったデータとなります。
この統一感が大事!
動きは下の動画で確認してみてくださいね!

ちょっとしたことですが、こういう工夫をしないと上手くいかないことって結構あります。
そして、これが刺繍の基本、「行って帰ってくる」です。
覚えておいてくださいね!(笑)
では、また。



# by ykm94731 | 2018-01-25 19:48 | 刺繍屋のお仕事 | Comments(0)

刺繍も書くんですよ!

さあ、先日の続きです!(笑)
刺繍は生地によって、伸び縮みが生じますので、重ねて作らないと、隙間が空いてしまうことがあります。
d0061489_19350853.jpg
わかりやすく、色分けしてみました。
「N」の文字が終わって、それに重なるように「e」を被せます。
文字の大きさにもよりますが、バランス的にこれくらいの重なりが必要です。
そして、「k」の縦棒部分から、クルッと時計回りに・・・その際も、少し重ねます。
上図のように、被さる部分と糸方向が同じようになっていると(青◯部分)、「重ねてます!」という風にはならず、
少し馴染むような自然な重なり方になります。
逆に「k」の足元のはねる部分は、下になる部分に逆らう感じの糸方向で被せます。
「上から書いてるよ!」って感じ。
筆記体に関しては、書き順を意識して作っていけば、自然な文字の見え方・流れになると思います。
では、また。

# by ykm94731 | 2018-01-23 19:45 | 刺繍屋のお仕事 | Comments(0)