大阪の刺繍加工会社の業務紹介及び今後の展望


by Nekoshima
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タグ:パンチング ( 65 ) タグの人気記事

混ぜる!交ぜるかな?

世間は3連休とのことで、お客様がお休みの間に、少しでもアドバンテージを・・・
って感じで、もれなくお仕事です。(苦笑)

さて、今日は、「これはプリント屋さんのお仕事でしょ!」ってデザイン。
グラデーションとか、水玉や網掛けみたいな表現、結構ご依頼をいただきます。
今はイラレとかで図案を作られる方が多いですから・・・ただ、そういうグラフィック表現は
プリントには敵いません。
「無理です!」って断るのが常ですが、負けてばかりも悔しいので・・・
ということで、久々の実験教室です。
題材はこんな感じ。
d0061489_11581611.png
今回は「タタミ」で攻めます。糸は赤と黄色の2色。
少しでも解像度を上げるために、細番手の75d/2を使用。
赤の糸で、縦方向のタタミを縫い、黄色の糸で、同じく縦のタタミを被せます。
d0061489_11583335.png
同じものをそのまま被せちゃうと下の赤が見えなくなってしまいますので、
赤の隙間に黄色を押し込む感じで。
(赤のデータをコピーして、横へズラすと簡単です。)
そのため、タタミの密度が通常0.3なら、それぞれその倍の0.6くらいで。
(今回は後述の事情で、0.8にしました)
画像では隠れていますが、赤には下縫いを入れてます。
d0061489_11591342.jpg
左半分が、赤に黄色を重ねた部分です。いい感じでMIXされてるんじゃないですか?
で、今回は、黄色を水玉のようにしたいので、さらに赤を重ねます。
今度は横方向のタタミを、1.2くらいのピッチで。
d0061489_11582977.png
横方向の白い線が、上から被せる赤糸の部分です。
で、いきなり完成!(笑)
d0061489_11591736.jpg
写真では分かり難いですが、刺繍ならではの面白い見え方になりました。
d0061489_11591970.jpg
この重ねるって手法は、工夫次第でいろいろ使えます。
グラデーションもこれと同じ手法です。
d0061489_12185339.jpg
プリントのように、正確さや繊細を求められると厳しいですが、
刺繍屋ですから、出来るだけ刺繍で行きたいですよね~!
では、また。

「混ぜる」は別々のものを一緒にしたとき、元のものが区別できない
「交ぜる」は別々のものを一緒にしたとき、それぞれ後から見分けがつく

by ykm94731 | 2018-02-11 12:35 | 刺繍屋のお仕事 | Comments(6)

続 文字って難しい。

果てしなく続く「パンチングな毎日」。
まあ、飯の種となるサンプル作りには必須なのですが、そろそろお休みが欲しいなあ・・・。
さて、今日も文字のパンチングに関するTipsを。
いつもと違い、1文字ずつ、切り離した文字。
刺繍屋としては、文字間は繋いで、スムーズに行きたいのですが、「許してもらえない!」
ありますよね?
まず、悪い例です・・・わざと下手に作りました!(爆)
d0061489_18092774.jpg
まず、何が駄目なのか?
いろいろあるのですが、今日はこの「M、A」が左右対称になっていないこと。
これは、文字の終わりの箇所と、ほつれ止めに問題があります。
(ほつれ止めがないと、「刺繍がほどけた!」っていう大問題が起こることがあります。)
今はソフトだけでなく、刺繍機でも、設定によって、ほつれ止めを入れたり出来ますよね?
でも、うちはいろんなところへのデータの販売業務もありますから、機械任せ!ってわけにはいきません。
なので、データにしっかりとほつれ止めを入れておかねばなりません。
で、その際の、箇所が問題です。
文字間の糸を切らない場合ですと、Mを作って、Mの向かって右の下に出口、そこからIを作って・・・
この場合は、さほど問題は起こらないのですが、糸を切るとなると、出口を同じようにすると、
上の悪い例のように、ほつれ止めのせいで、ふくらんでしまい、左右非対称になり、
文字の高さも、大きさもバラバラに見えてしまうことがあります。

今回のようなケースですと、「M、A」は、足元に出口を持って来ない。
Iは上か足元しか無いですが、Lはコーナーに出口を持ってくると、ほつれ止めが目立たず、スマートに出来ます。
d0061489_18132062.png
赤いポイントがそれぞれの文字の出口(終点)。
緑が入り口です。文字の入り口・縫い始めは、端ではなく、内側に持ってきたほうがベターです。
縫い始めの糸が表にはみ出したりもせず、上手くいけば、裏側のヒゲも刺繍に包み込まれて、
裏も綺麗に仕上がります。
d0061489_18131703.png
Aに関しては、下の動画で確認してみてくださいね!

重なる部分に出口・ほつれ止めを持ってくるのは、文字に限らず、結構応用がききます。
以上、超マニアックネタでした。
意味不明?(苦笑)

by ykm94731 | 2018-02-07 18:39 | 刺繍屋のお仕事 | Comments(9)

文字って難しい。

今日は、皆さんがよく使われるフォントのデータ。そして、そのパンチングのお話。
文字の刺繍というと、PC内蔵のフォントをそのまま変換したり、
ソフト購入時に既成フォントデータもセットで買われて使っておられる方も多いと思います。
しかし、この文字の刺繍というのは、簡単なように見えて、意外と奥が深いんです。
刺繍には伸び縮みがありますから、それを想定したデータ作りが必要になってきます。

で、まずはソフトにセットになっていた既成データはどうなっているのか?確認してみました。
d0061489_18243451.png
ふ~ん。刺繍用に作られたデータなので、刺繍の特性を意識して作られているのかと思っていたら・・・。
いや、うちのデータだけかもしれませんが?
さて、じゃあ、本題へ・・・
d0061489_17585740.jpg
イラストレーターで作ってみた文字データです。
これをこのまま変換して縫ってみると、
d0061489_17585527.jpg
糸の張力によってサテン・ステッチの振り方向は縮み、その逆方向に伸びます。
なので、N・Kは縦に伸びて、E・Oとは高さが揃いません。
E に関して言えば、縦棒が伸びるのと、真ん中の横棒の縮む力によって、こんな感じになってしまいます。
O・A なんかの、中抜きがある文字の場合は、中心へ縮もうとしますので、
中の抜き部分が小さくなってしまい、小さな文字だと埋まってしまったりということが起こります。
まあ、縫う素材によって、違いは出てきますので、それに合わせた微妙な調整は必要ですが、
基本的には以下のような感じに作ります。
d0061489_17585185.jpg
データ上は、上下は不揃いですし、Eは口を開けたみたいにしています。
これは、刺繍上がりの伸び縮みを考慮したデータだからです。
うちはカットソー相手のお仕事が多いのでこんな感じにしますが、
布帛の生地相手となると、伸び縮みが少ないので、データそのままになっちゃうこともあるので、
ご注意ください!
E が、口を開けたままとか・・・。(笑)
まあ、いずれにしても、素材に合わせたさじ加減が必要です。
上手く行かない時、思い出してくださいね!


by ykm94731 | 2018-02-03 18:29 | 刺繍屋のお仕事 | Comments(2)
毎年恒例の?サンプル地獄(苦笑)・・・ようやく山頂辺り?
しかし、なかなか麓が見えず・・・先日も書きましたが、今年はやりごたえのある依頼が多く、
想像以上に手こずっております。
でも、この苦労がいつか報われるんですよね?信じてますよ!!!(笑)

さて、今日は他所からデータ付きのお仕事が来ましたので、そのデータを見て感じたことを・・・。
アパレルさんの定番刺繍とか、データが付いて来るお仕事も結構あります。
付いてきたデータが、僕が作ったものだった!ってことも結構あります。(笑)

話がそれましたが、刺繍の下縫いに関してです。
今日のデータは、全く入っていませんでした・・・ある意味凄い!
枠に入れて、布帛の生地に加工するなら、こんなデータでも何とかなるのかも知れませんが、
カットソー相手だと、これではダメダメです。
まずは、サテン・ステッチの一般的な下縫いです。
d0061489_18533035.jpg
(水色:サテン・ステッチ  紺色:下縫い)
まず、なぜ下縫いが必要なのか?いろいろな意味があるかと思いますが、
主には「芯地と生地を固定するため」
高速道路の橋桁のような感じ?
これがしっかりとしていないと、せっかくの刺繍がグダグダになっちゃいます。
なので、振り幅に合わせた適正な下縫いが必要です。
1mm以下なら1本程度。2mm以上なら、その振り幅をKEEPするために、両側に必要だと思います。
d0061489_18533367.jpg
この下縫いが支えとなって、芯と生地を密着固定し、サテン・ステッチの縮みを抑制してくれます。
これが無いと、芯を外した際に、2mmの振り幅で作ったはずが、生地の裏側に回り込んでしまい、
「痩せたんじゃない?」ってなことになるかも知れません?(笑)
逆に、細い振り幅に何本も詰め込むと、外に下縫いがはみ出すといったことも起こります。
今回の記事の内容が絶対ではありませんが、
様々な素材、デザイン、糸、機械、その条件に適した対応が出来て、
自分の思い通りに仕上げるということが重要です。
偉そうにスンマセン。(苦笑)

by ykm94731 | 2018-01-30 19:21 | 刺繍屋のお仕事 | Comments(0)
年が明けて、あっという間に1月も終わりですね?
相変わらず、バタバタの毎日ですが、でも、例年と違うのは、結構凝った刺繍のご依頼が多いこと!
レーザー、サガラ・・・特に、いろんなところから、フワリ刺繍のご依頼が・・・
「そろそろ何かやってみるか?」という流れなのかな?・・・身体は休まらない毎日ですが、
精神的には◯です。(笑)
さて、今日はかなりDEEPなお話を。
いわゆるサテン・ステッチです。どう作るのかは皆さんのお好みで!僕はいつものパラレル入力。
d0061489_13204247.png

2種類作ってみましたが、糸の向きが違うだけで、縫った際に差は出ないと思います。
では、次のはどうでしょう?
d0061489_13221819.png
平行四辺形ですが、皆さんのソフトではどうなりましたか?
d0061489_13230070.png
糸の向きが違いますが、向かって左 or 右?どっち?
同じようなものに思えますが、この場合は、仕上がりがかなり変わって来ます。

d0061489_13252635.jpg
青の部分に注目してみてください!左右で角度というか、長さというか・・・違いますよね?
刺繍は、糸を長く使ったほうが綺麗に仕上がるのです。
密度も変わって見えますよね?
d0061489_13350788.jpg
なので、向かって右側が正解!
うちのソフトでは、必ず向かって右になりますが、
ソフトによっては、作り方によって、出来上がりに違いが出るようです。
d0061489_13283944.jpg
パラレル入力の際に、青の①→②→③→④と赤の①→②→③→④
この順番によって、出来上がりが変わることがあります。
どうでも良いようなことですが、ソフトの特性をしっかりと理解・把握しておくことはとても重要です。
作業的には同じようなことなのに、それだけで差が出てしまうのは勿体無いですよね?
d0061489_13432680.jpg
これが正解ですよ!
覚えておいてくださいね!

by ykm94731 | 2018-01-28 13:47 | 刺繍屋のお仕事 | Comments(2)

行って帰ってくる

さて、今日は一定の太さの文字のパンチングです。
約1mmの振り幅の細い文字。
d0061489_19253823.png
ランニング・ステッチを作るように、簡単に作ってみました。
で、拡大してみると・・・
d0061489_19253800.png
下縫いがあったり、無かったり。
下縫いというのは意外と重要で、仕上がりにかなり影響が出ます。
特に、細い文字や小さな文字の場合、入れ過ぎると外にはみ出したり、
入れないと文字が貧弱に見えたり。
勿論、ソフト任せで入れる事も出来ますが、2本入るところもあれば、1本だけになったり。
このばらつきのせいで、文字のバランスが崩れたり。
思うようにならないことってありますよね?
こういう場合は、面倒ですが、下縫い用にランニング・ステッチを追加してやります。
このサテン・ステッチのデータは、向かって左から右へと進むデータになっていますが、
下縫いが入っていない部分を確認して、入っていない部分に、
右から左へと、ランニング・ステッチを追加してやります。
d0061489_19253896.png
こうすることで、全ての部分に、1本だけの下縫いが入ったデータとなります。
この統一感が大事!
動きは下の動画で確認してみてくださいね!

ちょっとしたことですが、こういう工夫をしないと上手くいかないことって結構あります。
そして、これが刺繍の基本、「行って帰ってくる」です。
覚えておいてくださいね!(笑)
では、また。



by ykm94731 | 2018-01-25 19:48 | 刺繍屋のお仕事 | Comments(0)

刺繍も書くんですよ!

さあ、先日の続きです!(笑)
刺繍は生地によって、伸び縮みが生じますので、重ねて作らないと、隙間が空いてしまうことがあります。
d0061489_19350853.jpg
わかりやすく、色分けしてみました。
「N」の文字が終わって、それに重なるように「e」を被せます。
文字の大きさにもよりますが、バランス的にこれくらいの重なりが必要です。
そして、「k」の縦棒部分から、クルッと時計回りに・・・その際も、少し重ねます。
上図のように、被さる部分と糸方向が同じようになっていると(青◯部分)、「重ねてます!」という風にはならず、
少し馴染むような自然な重なり方になります。
逆に「k」の足元のはねる部分は、下になる部分に逆らう感じの糸方向で被せます。
「上から書いてるよ!」って感じ。
筆記体に関しては、書き順を意識して作っていけば、自然な文字の見え方・流れになると思います。
では、また。

by ykm94731 | 2018-01-23 19:45 | 刺繍屋のお仕事 | Comments(0)

今日は猫島の「N」

今日は気分転換に?フォントのパンチングを・・・。
うちでは個人名の刺繍を入れることはほとんどありませんが、スポーツ系のお仕事が多いので、
文字のパンチングは、ほぼ毎日のように・・・。
既成のフォントデータを使用されている方も多いとは思いますが、お店の屋号やこだわりのデザイン文字、
ブランドネーム等、
そういう依頼が来た場合、「フォントデータが無いので出来ません!」という訳にはいきませんよね?
で、今日のお題。
文字の中でも一番簡単だと思われる、筆記体です。
d0061489_11022094.png
うちの屋号というか、本名です。
よく、「猫島刺繍さんの猫島って、屋号だと思ってました」って言われます。(笑)
で、どこから作るの?ってなるかと思いますが、自分の手で書くイメージを頭の中で思い描いて下さい!
その順番でOKです。一般的な筆記体の書き方です!
下のLINKをクリックしてみてください!


筆記体の場合は、向かって左から右へ、一筆書きに近いので、糸を切る必要がありません。(点を除いて)
そして、いわゆるこの入力方法「パラレル」が出来ない!って方も多いでしょう。
なので、輪郭を取って、後で角度ラインを入力するやり方でもOKです。
「その角度が悩ましい」・・・そのお話はまた別の機会に。
今日は、パラレル入力での「N」の文字の作り方です。
「N」の足元の折り返し部分をどうしたらいいかわからないというお話を聞きますので、こういう感じにします。
書き順通りでしょう?
勿論、2つのブロック(セグメント)に分けて作ってもOKです。
以上、今日はここまで。

by ykm94731 | 2018-01-21 11:23 | 刺繍屋のお仕事 | Comments(0)
いやあ、忙しい毎日。
2・3月はアパレルさんの展示会シーズンですので、来客も多く、未だに正月ボケしている身にはキツイです。
「Blogも書かなきゃ!」って思ってるんですが、仕事が終わったら飲みのお誘いもあってねえ?(苦笑)
ということで、過去ネタを・・・タタミステッチの続きです。


More
by ykm94731 | 2018-01-18 19:44 | 刺繍屋のお仕事 | Comments(0)

縦・横どっち?

先日の続き!
タタミの糸方向に関して・・・例題です。
d0061489_17444413.png
こういうデザインの場合、縦 or 横どっち?
私が思う正解は「縦」
d0061489_17444452.png
(本来なら下縫いが入るんですが、分かり易いように省略してます。)
向かって左からスタートして、下から上→上から下・・・と埋めていき、右端で終了。
では、横にすると、
d0061489_07381876.png
向かって左の三角形の上からスタートして下へ。
途中で、右側の三角形のてっぺんまで移動(水色のライン)して、また上から下へ。
無駄ですよね?
どの位置からスタートしても、同じようなことになります。
d0061489_17444415.png
また、ソフトの設定にもよるかと思いますが、2重に重なる部分が出来ると思います。(紫色のライン)
不必要に思えますが、この重なりが無いと、条件によっては隙間があいてしまうことがあります。
それを防ぐために、ソフトが重なるような処理をしてくれるんですが、重ねた分、膨らんだり、
タタミ目がおかしくなったり。
今回のようなケースですと、無駄に針数が増えるばかりでなく、仕上がりにも影響してきます。
そうならないよう、デザインに対して、どの糸方向が適切なのか?
じっくり考えてからパンチング作業を始めた方が、早くて綺麗な仕上がりになります。
以上です。
次回は、もう少しマニアックに・・・。(笑)

by ykm94731 | 2018-01-16 18:14 | 刺繍屋のお仕事 | Comments(0)